道路と渓谷とは、交互に右になったり左になったりします。
左右の壁も、高さを保ったまま続きます。
ひっそりと息をこらすような緑に、愛機の排気音だけが吸い込まれてゆきます。
この静寂を、僕は一生忘れないだろうと思いました。
渓谷のハイライトの部分は3kmほど。
最後は道がぐっと狭くなって、県道から金山志賀坂林道に変わったことが分かります。
Uターンすることにしました。
しかし、ここまで道路整備されたりっぱな渓谷とは思わなかったです。
紅葉の頃も見てみたいものです。
こうして老いに反抗した秩父横断の旅も、ここ中津峡で終わり。
このとき時刻は16:20。
そろそろ帰路につかないと‥
ここから雁坂トンネルを通って、山梨県の塩山に抜けて‥
塩山から勝沼に下りて、中央高速にのって‥
国立府中ICから、渋滞のなかを横浜までか‥
さあもうひとふんばり。
(帰宅19:20、総走行407km)
(補足)群馬県・神流川渓谷への行き方について
この日は小鹿野から土坂峠を越えてゆきましたが、小鹿野に戻ってきたときの志賀坂峠を越えてゆくほうをお薦めします。
また地図を見ると、そもそも秩父から入ってゆくよりも、関越・本庄児玉ICから国道462号線で神流川を遡っていくルートのほうが、いっそう楽な気がします。 (このあと2011年に確認済み)
ともあれ山奥なのに柔らかい雰囲気が魅力の神流川渓谷、鮎も美味しそうでお薦めします。