Trans上州(上州横断・前編)
鉄馬でゆく日本の原風景
2009年8月23日(日)
怪しい曇天から快晴へ 気温22〜31度
土産店のおじさん「どこから来たの?」
横浜です。
土産店のおじさん「おぉ。俺も昔、日吉に住んでいたんだ。どら、写真を撮ってあげよ」
5:30に自宅を出発し、上信越道・東部湯の丸ICで下りると、9:00には海野宿に到着しました。
←おじさんの撮影は、やや左に傾いていますね。
この海野宿(うんのじゅく)は、北国街道の宿場町。
歴史がいまも息づいている町並み。
現在は国の重要伝統的建造物保存地区に指定されているそうです。
自動車でも走ることができるので、通過しながら見学もできてお薦めです。
2009年の夏は天候が安定しないまま、もう8月も下旬。
この日も天気予報どおりとゆかず、海野宿では雨合羽を確かめるほどの、ひんやりとした曇天でした。
もう少し雲が切れて、明るくなるといいんだけどなぁ‥
でも今月は、前回の信州縦断で “運” を使い果たしているかもしれない‥
その場は納得して、愛機の手綱を左にきり、群馬県のいちばん西、湯ノ丸高原へと向かいます。
今回の旅は、湯ノ丸高原からロマンチック街道で嬬恋→草津→渋川伊香保と横断して、栃木県の日光に至るルート。
つまり上州横断の旅というわけです。
最初に湯ノ丸峠を越えます。
ここが予想以上に険しい道で、うっそうとした森のなかの急坂。
勾配はきつくて、停車して写真を撮ることすらままならないほど。
若いライダーさんの練習用の峠という感じで、ちょっと印象がよろしくなかった。
←ところが峠を越えると、風景は一変。
湯ノ丸高原はおおらかで明るい光にあふれていました。
ここから先は上州の国、そして主にロマンチック街道を走ることになります。
ロマンチック街道は、1998年に対象地域の自治体がドイツの本家と姉妹締結をして、観光化された街道です。
厳密には、小諸市から日光市までの約230kmをいいますが、いまは対象が広範囲になって複数の道がロマンチック街道に。
もっとも僕には、それがかえって散漫になっているように感じます。