北温泉を発つと、那須甲子道路で、甲子高原の森のなかをゆきます。
 この那須甲子道路も、ボルケーノハイウェイと同じく以前は有料道路でしたが、30年間にわたる償却期間が満了となって、2008年から無料化されています。
 高原の“もと有料道路”ということでは、清里の八ヶ岳高原ラインとの近似性を感じますが、那須甲子道路はもっと手ごわい。
 ストレートが長く、逆にカーヴはブラインド・コーナーが多いために、走り応えのある高原道路でした。
 全線の半分を過ぎたあたりで、栃木県と福島県との県境を通過します。(→)
 夏の旅は、ここから福島県です。

 さて那須甲子道路をあとにすると、阿武隈川に沿って山を下ります。
 このまま新白河にチェックインするにはまだ早い時刻なので、寄り道するところはないかな‥
 なになに?「雪割橋」?
 「目もくらむ阿武隈川の渓谷を見下ろす景勝地」?
 でも行ってみると、畑の向こうに現れたのは、なんの変哲もない鉄橋です。
 橋のたもとには、立看板がありますよ。
 「このアーチ橋は老朽化しております。14t以上の車両の通行は危険です」と‥
 でも、まぁ Buell + 僕の体重ならば大丈夫♪
 さて愛機に戻って、ふと後ろを見ると‥
 なんと巨大なダンプカーが、橋を渡り始めるところでした!
 わーっ待て待て!(ヘルメットのなかの叫び)
 ンゴーッ(ダンプカーがよこを通る音)
 ググンググンググン‥(橋がゆれる音) 
 どっくどっくどっく‥(僕の心臓の音)

 橋が揺れて、実に怖かった‥。
 教訓;高いところで停車するときは、後ろをよく見ましょう。 
 
そして橋の真ん中で停車して、下を覗いてみると‥
足がすくんで、腰が引けてしまう高さです!
確かにこれは、スリル満点だなぁ‥
そよぐ木々の緑と、清流を、真上から見下ろす。(↓)
自分が鳥になったときの、眺め。  
 
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