箱根・Weekendの過ごしかた
2009年7月26日(日)
曇り時々晴れ 25〜30度
夏になると僕は歳をとる。
日本の平均寿命に照らせば折り返し地点をとうに過ぎて、落ち着いているはずのオヤジである。
でも放浪だけは、持って生まれた本能なのか‥。
恒例となった、誕生月の単騎放浪であります。
天候不順のために、早かった梅雨明けを見直す?という噂もささやかれるなか、お陽さまが望めそうな箱根に舵を向けました。
8:00に自宅を出発。
往路の東名高速は、珍しく左ルートで西進。
都夫良野トンネルの前後では、ヘルメットの中にも草いきれの匂いが届きました。
ぎらぎらとした生命感あふれる草の匂いに、夏の旅を実感します。
←足柄SAからは、黒々とした夏の富士山も見えました。
しかし乙女峠で振り返ると、もう雲に隠れていました。
長尾隧道の峠の茶屋に寄り道してみますか。
ところが乙女トンネルを抜けたとたん、10m先の視界が効くかどうかの濃霧!
快晴だった御殿場が嘘のようです。
気温も5度は下がったでしょうか、ヘルメットのシールドも曇りました。
おまけに路面はセミウェット。
狭いワインディングロードをそろそろと低速で進みます。
ヘルメットの中には、ワラを思わせる湿った木々の匂いが届きます。
峠の茶屋に到着。 →
茶屋のまえで口を開けるトンネルが、長尾トンネル。わきには「長尾峠」という碑も立っています。トンネルのうえの「長尾隧道」という銘板が、年代を感じさせます。
よく見ると道端には「長尾峠登山道→」という標識もあって、石の階段がトンネルの上に続いていました。
ここから箱根スカイラインの長尾峠と同じ長尾峠に出るのでしょうか‥? 位置関係が違うような気もしますが‥
ここで峠の茶屋のオーナー(女性)から話しかけられました。
僕はお会いするのはこの日が始めてですが、ライダーの世界では、誰にでも声をかける気さくさで有名な方です。
僕「いやー、今日は霧ですねー」
オーナー「7月入ってからココは20日続きで、霧!霧!」
オーナーご機嫌がよろしくない。(笑)
このあとオーナーの苦言が続きそうだったのですが、幸いお馴染みさんらしい自転車ツアラーが登場されたので、その男性にバトンタッチ。(笑)
訊きたかった長尾峠の謎は、解き明かされませんでした。
←でも、ちゃっかり撮影はお願いしました。
オーナーによると、晴れていれば後ろの三日月型のモニュメントから芦ノ湖が見下ろせるそうです。