野沢温泉「そばしげ」 0269-85-4113
長野県下高井郡野沢温泉村豊郷中尾5046-1
さて冒険のあとは、ゆっくりと昼食だな♪
早朝から緊張して走っていたので、お腹がぺこぺこです。
昼食は、下調べをしていた野沢温泉のお蕎麦屋さん「そばしげ」にお世話になることにしました。
お店を探して、当初は温泉街のなかを走り回りました。
結局、県道38号沿いの中尾(温泉街の南端)の無料駐車場の上段に見つけたときは、拍子抜けでした。
でも判ってみれば、これほど便利な場所はありません。
ここは幻の富倉そばと同じレシピの蕎麦屋です。
簡単におさらいをすると‥ 富倉は奥信濃の飯山と新潟県の北国街道(国道18号線)新井を結ぶ飯山街道(国道202号線)沿いにある山間の集落です。
富倉の蕎麦はヤマゴボウ(山牛蒡)の繊維をつなぎに使った蕎麦で、このつなぎを使うことでそば粉の味が変わらないため十割そばのような香りと、つなぎ入りそばの喉ごしの良さとを同時に味わえ、シコシコとした独特の歯触りが楽しめます。
ヤマゴボウは葉の繊維を使いますが、葉を手で揉んでは干しを繰り返して繊維を取り出す、大変に手間のかかったもの。
また交通の不便な富倉の、しかも農家でしか口にすることができなかったことから、幻と称されたようです。(以上、インターネットの「信州そば処」から引用させていただきました。)
サービスの胡瓜のぬか漬けをぽりぽりといただいていると、注文した大もり(¥ 950-)が出てきました。
麺は意外に“更科”ふうで、わずかに緑がかっています。
これは美味しい蕎麦です。
特につるつるっとした爽やかな喉ごしは、僕の好み。
喉ごし&歯応えと、そば粉の香り&風味、どちらも高得点の、まさに“いいとこ取り”の信州蕎麦です。
お店を出ると、お店のおばあちゃんが梅を干していました。
おばあちゃんがはにかみながら「ははは、これ、んめ干しだぁ。こんなこと(梅を天日に当たるようにひっくり返す)してんだよ」と、説明してくれました。
このなにげない会話が、旅情をそそります。
素晴らしい蕎麦、お薦めします。
このあと温泉街に下りるまでの、灯篭木峠のワインディングロードがまた素晴らしかった。
道は広々としたスキー場のなかを、くねるように下ってゆきます。(→)
冬季のゲレンデ化を考慮して路肩にはガードレールがなく、申し訳程度の縁石だけ。
そのため開放感が抜群です。
また大型除雪車が転回することを考慮しているのでしょう、カーヴにさしかかると道幅が広くなって、路面もすり鉢状に傾斜(バンク)がつきます。
お尻を後ろにずらして軽く体重を傾けるだけで、ぐいぐい旋回することができます。
これが実に楽しい。
これだけ下りが安全で楽しいワインディングロードも珍しい。
予定より1時間も早く、昼前には野沢温泉にたどり着きました。
奥志賀林道を起点から攻略して全線の3/4近く、概ね40kmを走破したことになります。