ビーナスラインを扉峠まで進みます。
空を見上げると、夏の入道雲と、秋のすじ雲とが、せめぎ合っています。
このあと扉峠から県道67号線に下りて、立ち寄り湯に向かいましたが、この日最大の難所が待ち伏せていました。
県道67号線は驚くほど‥ほんとうに驚くほど狭かった。(→)
また路面が雪崩れていて、山側しか通れない箇所もあります。
そして傾斜がきつく、姿勢が前のめりのままになります。
写真は、これでも比較的、道幅が広めなところです。
今まで経験した林道のなかでも、いちにを争う狭い道でした。
やがて地元の農林家組合が経営する、立ち寄り湯に到着。
「扉温泉・檜の湯」 松本市入山辺扉温泉
0263-31-2025 入浴料¥300-(!)
内湯と露天風呂があるだけの、シンプルな温泉。
石鹸やシャンプーの備えがないので、安い入浴料と相まって、地元の共同湯のような雰囲気です。
露天風呂は森に囲まれていて、とても開放的です。
お湯は威勢よくかけ流しされて、溢れたお湯が石庭のせせらぎになる凝った造りになっています。
ただし露天風呂は、僕の好みの温度よりぬるめ。
いっぽう内湯は熱くて、甘いイオウの匂いがたち込めて、僕の好みでした。
泉質はアルカリ性単純温泉。
無色透明のお湯はさらりとしていて、きしきし感があります。
風呂あがりは、さっぱり感が気持ちいい、夏の温泉です。
係のおじいさんから「ビーナスから下りてきたんですか?そりゃー道が狭くて驚かれたでしょう」と言われました。
松本の奥座敷という位置づけで、ふもとを向いた温泉です。
なぜなら温泉を発ったあとは快適な2車線道路で、あっというまにふもとの市街地に下りましたので…
そこで、もし貴方が行くときは、松本市街からアクセスすることをお薦めします。
設備もきれいに維持されていて、入浴料もこの安さ!
いい温泉でした。
このあと給油したSSで抜け道を教えてもらい、松本の渋滞を避けて塩尻に出て、塩尻ICから帰路につきました。
帰宅18:20、総走行530km。
蓼科の魅力を再発見した、楽しい旅でした。