これが屏風岩のさいご。(→)
このあと道は山を離れて、降りてゆきます。
さよなら倉越パノラマライン。
山岳ロードを楽しんだあとは温泉に。
もとの県道に戻ると、開田高原から旧飛騨街道で地蔵峠を越えると、二本木温泉に到着しました。
建物はご覧のとおり、山あいの秘湯という雰囲気。
脱衣所から浴室を覗くと、小さな内湯は、地元のおじいさんで満員です。
でもこの温泉は回転が速いと聞いていたので、ゆっくりウェアを脱いでいると、浴室に入るときは、ほとんどの人は出てしまっていました。
泉質は二酸化炭素・カルシウム炭酸水素塩冷鉱泉。
昆布のような鉄のような匂い。
赤褐色のお湯はとろりとしていて、ところどころにシュワシュワと小さな泡が立っています。
泡の立ちかたは、金魚の水槽にエアを送る、あれを思わせる立ちかた。
加温してある吹き出し口周辺は、けっこう熱く、下調べではぬるめと聞いていたので、熱めが好きな僕は嬉しかった。
そしてこの吹き出し口周辺に、泡が立ち、身体じゅうが泡に包まれます。
褐色のサイダーに浸かっているみたい。
「きそふくしま温泉
湯元・二本木の湯」
長野県木曽郡木曽町新開6013-1
0264-27-6150
入浴料¥600-
時刻は15:30、温泉を発つと帰路につきます。
木曽福島から再び権兵衛トンネルをくぐって伊那に戻り、中央高速で自宅へと向かいました。
復路の高速道路は、ほど良い気温で快適そのもの。
木曾から横浜までは距離がありますが、19:40に自宅と、予想よりもずっと早く着きました。
総走行は574km。
この日は、もう少し晴れていれば‥ もう少し紅葉が進んでいれば‥ という心残りはあったものの、美味しいものと、いい温泉にめぐり合えた南信紀行でした。
肌あたり自体は、きしきし感が強いです。
これは気持ちいい。
風呂あがりは、肌の脂も、身体のコリもとれて、さっぱりします。
お湯は一部を循環させているそうですが、かけ流しや加温にマイナス印象を持つ人も、ぜひ一度、入ってみてほしい。
そして入浴客の回転が速いのは、短時間でも満足できるから。
お薦めです。
しかし、木曾は立ち寄り湯が数えるほどしかありませんが、そのどれもが個性的で面白いですね。