万座温泉を発つと、国道・志賀草津道路に合流。
ここは本来ならば、横手山を見上げる絶景ロードなのですが…
あたりはどっぷりと白い霧というか、雲の中というか。
前を走るクルマのテールライトしか見えません。
午前中は、あんなに晴れていたのに…
しかたありません。
こういうときの山には、長居は無用です。
雷や雨に遭わないように、さっさと草津まで下りてしまいました。
西陽がまぶしい「道の駅・六合(くに)」で、ようやくひと休み。(→)
六合まで下りてくると気温も30度と高く、蒸し暑く感じます。
なお六合に到着したときは晴れていたのですが、発つ頃には、ここも曇り空になっていました。
さてこの国道292号線は、「志賀草津道路」と呼ばれるあたりが日本有数の山岳道路としてハイライトなのですが、実は草津の南側にも、味わい深い区間があります。
その区間は、典型的なBack-Road。
吾妻川に沿って、緩やかにアップダウンしながらくねってゆきます。
緩めのジェットコースターに乗っているような、怖くなく、楽しいワインディングロード。
また日本ロマンチック街道の一部でもあり、僕の好きな道のひとつです。
この道で渋川伊香保に出ることにします。
←途中には、こんな奇岩も。
景勝地として名前がついているところではありません。
停車してみました。
よ〜く見ると、奇岩はもの凄くぺちゃんこ。
左の枝道をゆくと、吾妻川の河原に下りることができます。
その枝道から河原を見下ろす(↓)
吾妻川の色はコバルトブルーで、まるで草津温泉のよう。
この角度から見ると、奇岩のぺちゃんこなことが、いっそうよく分かります。
まるで安藤広重の浮世絵のようでした。
最後は苦行が待ち構えていました。
渋川伊香保ICからのった、帰りの関越自動車道は、断続的な渋滞。
そして中央高速の工事の影響で、圏央道の八王子Jctがまた大渋滞。
この日がまだ夏休みの真っ最中であることを、痛感させられました。
帰宅したのは20:10、総走行は534kmでした。
帰路は疲れました。
そもそもは自らの整備不良で、出発が出遅れたことが原因です。
というわけで、食事も温泉も良かったものの、ビターな教訓も残った旅でした。