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←お店を出ると、県道75号線で緩やかな坂を登ってゆきます。
 すぐに中央アルプスの木曾駒ケ岳(2,956m)が現れます。
 このあたりは、まるで別荘地のような爽やかさ。
 ロードマップを見ると、ここから少し先に目的の立ち寄り温泉があるようです。
 はたしてこんな風光明媚なところに温泉なんて‥  
 ありました、ありましたよ、早太郎温泉。
 この「早太郎」というのは犬の名前で、駒ヶ根高原の名刹・光前寺に飼われていた早太郎が、遠州見付神社において怪物を退治し人々を救った、という伝説にあやかって名付けられた温泉です。
 建物は、道路沿いにホテルが並ぶ一角の、山荘ふうの建物。
 玄関に入ると、ズラリと並んだ木製のラックがお出迎え。
 見ると「ザック(登山用リュック)はこちらに置いてください」という表示。
 登山や散策者が多いことが分かります。
僕「素晴らしいアルプスの眺めですね。道はこの先まで行けるんですか?」
受付のおばちゃん「ねぇ!きょうは天気も良くって。道はロープウィ乗り場までもう少し行けて、そこで進入禁止。でも、あんまり近くに行くと山が見えなくなっちゃうんで、このあたりが一番よく見えるんですよ」
 大浴場に入ったとたん、大きなガラス越しに中央アルプスから南アルプスまでが臨めて、思わず「おお〜っ」と声が出てしまいました。
 浴槽はこのガラス張りの大浴場と、石造りの露天風呂。
 大浴場のほうが眺めがよくて、山の稜線を見上げる位置に陣取って、お湯のなかで身体を伸ばします。
 お湯は無色透明で、泉質はアルカリ性単純泉。
 さらりとした肌あたりのお湯は、ごく一般的なもの。
 でも風呂あがりは特徴があって、身体が心地よくほぐれているというか、肌がじいんとする感覚が残って、これは快感。
 登山のあとだったらこたえられないでしょうね。
 景観、設備、お湯と三拍子揃って、この入浴料(¥600-)。
 霊犬・早太郎のこの温泉、愛犬家でなくても文句なくお薦めします。
「早太郎温泉・こまくさの湯」
(画像の右端がその建物)
長野県駒ヶ根市赤穂759−4
0265−81−8100 入浴料¥600-
⇒こまくさの湯は
コチラ
 こうして冒険のあとの静養も充分。
 立ち寄り湯を出ると、満足して帰路に。
 中央自動車道・駒ヶ根ICから、一気に横浜の自宅まで戻りました。
 20:00に帰宅して、いつもの自宅近くのSSで給油。(→)
 二日めは440kmで、二日間を合わせると総走行は810km。
 愛機のシートは、このたび体格と用途に合わせて張り替えました。
 長距離でも快適。
 また愛機は後部座席の下に給油口がありますが、このために12年間愛用していた防水サイドバッグが装着できないので、サイドバッグを新調しました。
 専用ホルダーに吊り下げる布製のバッグですが、開口部のファスナーは止水型なので、多少のにわか雨なら大丈夫。
 これで乗り降りと給油も、楽ちんになりました。
 今回の総走行810kmでいえば、レギュラーガソリンを27L消費したことになります。
 旅じたいは横浜を起点に、新東名→兵越峠→中央高速と、時計まわりに南アルプスをぐるり。
 そして兵越峠は、まさに国越えにふさわしい手応えでした。