そして富士川SA(ETC出入口)から東名高速にのりましたが、愛鷹PAから御殿場までは、小雨交じりの霧となりました。
革ジャン革パンで濡れながら、きょうは自分の考えがいたらなかったと痛感いたしました。
帰宅は17:00、総走行376km。
翌日愛機を洗車をしたところ、南アルプス公園線のドロがパウダー状だったらしく、下回りは真っ白に汚れていました。
(おまけ)馬モツ煮込み ¥830-
南巨摩郡(山梨県西部)では有名な、馬肉のモツ煮込み。
奈良田の里湯温泉のお食事処でも、メニュウになっているそうです。
これはその売店で見つけた、レトルト食品。
酒の肴に、刻んだねぎをどっさりのせて、七味をかけていただきました。
むちゃくちゃ美味しいです。
馬肉のモツ煮は豚肉のそれよりもさっぱりしていて、匂いも脂っこくなく、味噌の香りが勝つほど。
わが家の息子たちにも好評でした。
山梨県人は、こんな美味いものを隠していたんだぁ…
鳥モツといい、馬モツといい、甲州文化の奥は深い。
さて作戦が完了したら、温泉です。
奈良田の里温泉は、孝謙天皇(女帝)が愛したという“美人の湯”で、奈良田湖を見下ろす高台にあります。
川のほとりの駐車場に愛機を駐めて、坂を登ってゆくと、展望台のような場所に建っていました。
画像の古民家が、休憩所兼お食事処。
いっぽう浴室は、ひとつ上の高台にある、山荘ふうの離れ。
どちらも凝った建物で、まるで郷土資料館のようです。
露天風呂はなく、内湯だけ。
浴室はガラス張りで明るく、奈良田湖が一望。
檜造りの浴槽には、さらさらと源泉がかけ流されています。
休日らしく、登山客らしき先客が8人ほど。
さっそく身体を清めると、浴槽に浸かります。
下調べではお湯はぬるめということでしたが、ちょうど適温。
色は透明で、眼をこらすとなかに細かい泡が舞っています。
匂いは、ごくわずかに硫黄の匂い。
泉質はナトリウム・塩化物-炭酸水素塩泉で、肌あたりはつるすべ感があり、なめらかです。
浴槽の檜もこの成分ですべってしまい、身体がお湯のなかで安定しません。
ただしつるすべ感は、奥多摩の「もえぎの湯」が10とすれば、秩父の「大滝温泉」が8、そしてここは6というところでしょうか。
極端なつるすべ感ではありません。
お湯の鮮度と相まって、このぐらいのつるすべ感が気持ちがいいと感じました。
風呂あがりは、肌が血行が良くなっているのが分かります。
南アルプスの終点にある“美人の湯”、お薦めします。
なお僕は利用しませんでしたが、ここはお食事処も美味しいそうです。
「奈良田の里温泉」 入浴料¥500-
山梨県南巨摩郡早川町奈良田486 電話0556-48-2552
休憩所から見下ろした奈良田湖。
浴室から見える風景も、これとほぼ同じです。
奈良田の里温泉を発つと、もと来た道を下りてゆきます。
先ほどの雨量情報の電光掲示板を見ると、「湯島1mm」に… おっ!「早川1mm」も加わりましたね。
えっ? でも「早川」って、ここじゃない!?
こんなに晴れているのに、なぜ?
と、いうまに、路面はセミウェットに変わりました。
ここもさっきまで、にわか雨が降っていたんですね。
シャーっていうタイアがたてる水音を聞きながら、降水確率が30%でも南アルプスは侮れないなと思いました。
しかしこのあとも、まだドラマは続いたのです。
富士川街道で静岡に出るときは、今にも泣き出しそうな空。