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 さて、ごはんのあとは温泉だ。
 ひとつ隣りの、伊豆熱川の町に戻ります。
 伊豆熱川は湯けむりの町で、町にはいたる所に温泉ヤグラがあって、蒸気が吹き出しています。
 ヘルメットの中にも、イオウの甘い匂いが届きます。
 坂の町を海岸線まで降りると、埠頭のわきに目指す温泉を見つけられました。
「高磯の湯(熱川温泉)」  入浴料¥600-
静岡県賀茂郡東伊豆町熱川 0557(23)1505
 受付事務所兼公衆トイレで入浴料を支払うと、埠頭を降りて波打ち際に。
 海岸プールの奥に進むと、コンクリート造の露天風呂があります。
 脱衣所はあるにはありますが、
陽射しの下で裸になって、衣服
はコンクリートのタタキに置いたほ
うが、この雰囲気に合う。
 だいいち衣服が自分の視野に
あるほうが、盗難防犯にもなる。
 おあつらえ向きに、タタキは
棚のようになっています。
 さてあらためて見れば、見わたす
限りの大海原。
 手すりの下には、波が砕けてい
ます。
 シャワーで身体を流すと(ちなみにこの温泉は、石鹸・シャンプーは使用禁止)さっそく浴槽に。
 おっ、熱い。
 中央の岩から、熱い温泉があふれ出てきます。
 泉質はナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
 無色透明のお湯は、わずかにイオウの匂いもします。
 肌あたりは塩泉独特のさらりとした感じですが、浴槽が赤黒く染まっているので鉄分も含まれているようです。
 しかし何といっても、魅力はこの開放感。
 浴槽に入ったり出たりして、外ではストレッチ体操をしたりして、露天風呂を満喫します。
 ここでご年配の男性二人組が入ってこられました。
 長野県茅野から、一泊で伊豆に来ているそうです。
僕「長野県にも素晴らしい温泉があるじゃないですか」
男性「でも長野には、海を臨む温泉は無いからねぇ」
 お話しによると、この冬は長野も大雪で、高原野菜のビニールハウスが倒壊して、大変な騒動になっているそうだ。
男性「ほんとは伊豆なんかに遊びに来てちゃいけないかもしれないけど、ね…」
 でももう来ちゃったんだから、熱川温泉を楽しんでください。
 風呂あがりは、入浴していた時と同じに、さっぱり感が強い。
 浴感が持続する感じはありませんが、良い温泉でした。
 何よりも熱くて、清潔なところが好印象です。
 伊豆熱川を発つと、もと来た道を伊豆高原まで戻ります。
 この時刻になると風が出てきて、信号待ちで横風が当たります。
 車体がグラついて、緊張しました。
 伊豆高原から伊豆スカイラインに上ると、伊豆スカイラインからターンパイクに進みます。
 大観山から富士山に、お別れのご挨拶。(→)
 あったかだった伊豆高原から比べると、うそのように冷える。
 箱根はやっぱり山のなかだなぁと、実感しました。
 16:17に帰宅。
 総走行は288kmでした。