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 この先に行くか戻るか迷います。
 でもあしたは早朝から仕事、自宅はここから5時間はかかるし…
 けっきょくここから帰路につくことにしました。
 もと来た県道66号線を下ります。
 周囲はのどかな里山。
 ところどころにたき火の煙がたなびきます。
 農家の皆さんが田畑を片づけて、枯れ木を燃やす時刻のようです。
 煙を突っ切ると、ワラが燃える匂いがヘルメットの中に届き、秋の到来を感じます。
 小布施ハイウェイオアシスから上信越自動車道にのります。
 お昼ごはんは八ヶ岳PAで。
 「清里カレー&ベーコン・ソーセージのせ(¥1,000-)」
 清里名物を “全部のせ” したカレーです。
 美味しい。
 ルーは子供も食べられる辛さで大人には物足りなかったものの、巨大ソーセージもぶ厚いベーコンも美味しい。
 ソーセージもベーコンも塩気が強すぎず肉の旨味が出ているのは、鮮度を重視して減塩仕立てだからでしょうか。
 総合的には “加工肉が大好きな男のこのカレー” に仕上がっています。
 
 帰宅は15:40で、走行距離は324km。
 一日目の分を足すと、総走行は676kmでした。
 
 まとめです。
 僕は片岡義男の小説は「彼のオートバイ 彼女の島」しか読んだことはなく、映画「彼のオートバイ… 」も一回見たきりです。
 僕に、片岡義男のファンの資格はないのです。
 そのためか別所温泉の大湯にも、今回の角間温泉にも、小説や映画の舞台を訪れたという感激はありませんでした。
 でもそこでの温泉や美味しい食べ物、そして地元の人々との出合いには、他の旅とはちょと違う印象が残りました。
 より情緒的というか、物語的というか。
 これが、物語の舞台の地を訪れたときの、醍醐味なのでしょう。
 さいごに…
 原作が描写した「信州上田の混浴の温泉」に、別所温泉や角間温泉、そして法師温泉の浴室は、まさにぴったりでした。
 たった一行のこの描写に、実在するこれらの温泉をあてはめた人のセンスに脱帽です。