きれいな色…
見たとたんそう思いました。
緑色を帯びたきな粉色の源泉が、湯気を立てて岩風呂に満ちています。
かけ流しの、典型的なにごり湯。
さっそく身体を軽く清めると、お湯のなかに。
温度は適温。
源泉は47度ということですが、浴槽では42度くらいでしょうか。
わずかに甘いイオウの匂いがします。
中は意外に深くて、首までしっかりと浸かることができます。
泉質はナトリウム−炭酸水素塩・塩化物温泉。
肌あたりはつるすべ感もキシキシ感もないのですが、さらりとしているとも表現できない。
何というか、お湯が肌にまとわりつく感じ。
あゝ いい湯だ…
神経がほぐれてゆく感じ。
思わず恍惚としてしまいました。
あらためて見回すと、あたりは原生林。
森林浴というか、フィトンチッドでしたっけ?
森の精気を感じて、たいへん安らぎます。
また、もみじに囲まれていますから、色づくと見事でしょう。
色づくといえば、岩も温泉の成分で色々な色に変色していて、これも美しく、見飽きない。
というわけで、珍しく長湯をしました。
素晴らしい温泉です。
奥飛騨「平湯の湯」、文句なくお薦めします。