2015年10月27日(火) 晴れ 気温20〜23度

 起床すると、入念な防寒支度。
 ヘルメットの風防に加えて、サングラスにまでたっぷりと曇り止め剤を塗布します。
 7:30にルートイン渋川(左)を発ち、関越道を新潟県に向けて走り出します。
 水上あたりは気温12度で、タイアのグリップも頼りなげ。
 高速道路も、次第にクルマの姿が減ってきます。
 そして関越トンネルに近づくと、前も後ろもクルマはなく、広い高速道路でひとりぼっち。
 眩しい朝陽のなかで、寂寥感が胸に迫ってきます。
 おまけにこれから向かうのは奥越後の秘境。
 「天候が崩れたらルートをどう組み立て直そうか」と自分の気弱さと葛藤しつつも、冒険家きどりの高揚感も。
 こういう一生忘れられないほどの強い感情を、秋山郷はいつも僕に与えてくれます。
 というわけで期待よりも不安を胸に、トンネルを抜けると…
 新潟県は群馬側より暖かい!
 空気がほんわかとしていて、風もなく快適です。 
 湯沢ICでおりると、心弾ませて国道353号線を往きます。
 十二峠越え(下)、大蛇のようにくねるいつもの巨大スノーシェッドの前で。
 国道353号線→117号線と進み、新潟の津南町から国道405号線に分け入ります。
 この405号線は、長野県栄村で行き止まりのピストン・ルート。
 そして国道に沿って延びる渓谷が、北半分は新潟県、南半分は長野県にまたがる秘境・秋山郷。
 平家落人の伝説も残る秘境です。
 巨大な崖が見えてきます。
 「石落としの岩」の断崖絶壁(右)
 以前は近づけませんでしたが、昨年公園が整備されて展望台ができたそうです。
 早速その「見玉公園」に。
 国道を少し入って駐車場で愛機を降りると、遊歩道を歩きます。
 気温もあがって、20度とぽかぽか。
 絶好の行楽日和になりました。
 行楽客ともすれ違います。
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