これがその玉川温泉。
知る人ぞ知るというか、温泉マニアには有名な温泉です。
入浴支度をして、入館。
朗らかな若奥様が出迎えてくれる。
若奥様「ここがすぐ分かりました?」
僕「迷いました。一本道を間違えると大変ですね」
若奥様「(笑)皆さんそうおっしゃいます。さあどうぞごゆっくり汗を流してください。いま誰も入っていませんから」
アットホームな対応に、頬が緩む。
「甲斐・玉川温泉」 入浴料¥500-
山梨県甲斐市玉川1038-1 055-276-3462
館内も外見同様、シンプル。
小学校のような公民館のような雰囲気で、ごちゃごちゃしていないところが好感が持てる。
真っ裸になると、さっそく浴室に。
おーっ!
思わず快濶の声をあげてしまう。
10人くらいの定員の浴槽に、じゃんじゃん源泉が流し込まれている。
浴槽から、洪水のようにお湯があふれ出ている。
床はあふれたお湯で“お湯びたし”で、くるぶしまでお湯に浸かる。
わずかな源泉をチマチマと循環させるスーパー銭湯の経営者が見たら、卒倒しそうな光景だ。
身体を洗っている間も、足元にはお湯が流れている。
タイル張りの浴槽に身を沈める。
お湯は黄色がかった色で、わずかにオーガニックシャンプーを思わせる甘い匂いがする。
温度は適温で、成分表示どおり41度なのだろう。
目を凝らして見ると、お湯の中には細かな泡がいっぱい泳いでいる。
泉質はナトリウム―塩化物・炭酸水素塩泉。
あとで聞くと、発泡度合いは日によって違うそうだ。
しばらく浸かっていると、身体よりも神経が弛緩してゆく感じがたまらない。
発泡が副交感神経に効くからだろうか?
この寛ぎ感は極上。
そして何よりも、この洪水のような湯量!
冷静になってみれば、湧出量を使い切っているだけなのかもしれないし、浴槽のサイズが湧出量に合っていないのかもしれない。
でも、そんなことはわきに置いておいて、ゼイタクなかけ流しを楽しんだ。
脱衣所に貼られていた紹介文を読むと、床にお湯が流れて身体を洗うときに足が冷えないので、お年寄りには好評だという。
なるほどなぁと納得。
風呂あがりもこのリラックス感は続きました。
温泉好きなら一見の価値ある温泉です。
甲府昭和ICから中央高速にのると、帰路につきました。
こんなに好天なのに、交通量が少ない。
いい気になってどんどんアクセルを開ける。
帰宅は16:50、総走行283km。
思えば収穫の多い一日でした。
特に国道358号線の下りで、操縦感覚が取り戻せたのは嬉しかった。