2016年7月19日(火)  快晴 31度
  
 7:20 ルートインコート上山田を発つと、ホテル裏にそびえたつ崖にアタック。
 道はあの高低差を、ひと往復のつづら折りで登り切るという無茶な設計(画像なし)
 そして廃墟群と澳津神社を過ぎれば道も緩やかになると思いきや、急勾配はまだ続く。
 車体が後ろにひっくり返りそうだ。
 ちょっと緩やかになっても、この急坂だ(右)
 電柱もとうの昔に姿を消している。
 愛機のエンジンが苦しそうに唸って、車重+体重をひっぱり上げる。
 これは大変なことになったぞ…
 しいんと静まりかえった原生林を、どこまでも登ってゆく。
 正直いろいろな秘境道を経験したこの僕でも、これほど心細かったのは久しぶりだ。
 あー疲れた。
 緊張で喉もカラカラだ。
 気持ちを落ち着けるために、臆病者の自画像でも撮っておこう。
 時折、登山道で見かけるような、木杭に板を打ち付けた案内標識に出合う。
 このあたりが姨捨山(1,252m)の山頂近くだということが分かる。
 ということは、上山田温泉からまだ7kmしか走っておらず、目指す聖湖まではまだ7kmもある。
 道は、尾根づたいの道になってくる。
 ここで初めてクルマとすれ違う。
 地元ナンバーの2BOX。
 この難所を通ってでも上山田に急ぐ用事があるんだろうなぁ。
 再び出発。
 ふと、信州・軽井沢の別荘地にも似た道が現れる。
 あれっ?
 もしかしたら、もうすぐ軽井沢銀座に出るんじゃない?
 そんな自己催眠に陥る。
 森の中で、X字の分岐点に出る。
 地図によれば、一本松峠というあたりだ。
 木杭に板を打ち付けた案内標識は壊れて、板を針金でくくりつけてある(右)
 触ると板がぐらぐらで、落ちそうだ。
 おいおい、指す方向は正しいのか?
 あいにくというか、「聖湖→ 2km」の矢印は、一番路面が荒れている坂道を指している。
 もうこうなったら破れかぶれだ!
 意を決して荒れたくねくね道を登ると、懐かしいかな電柱と対面し。
 そして別荘地の裏手に出る。
 
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