大和郡山からの帰路、R188を走ると町名が「鹿苑」となる場所で。
信号待ちで、いつの間にか鹿に囲まれたところです。
ヒグマと違って鹿は怖くはないです。
奈良はわが国では珍しく、近代都市なのに、動物が街中を歩き回る街です。
奈良の鹿は、春日大社を中心とした半径500mほどがテリトリーですが、やんちゃな個体は住宅街のほうにも出歩きます。
もちろん住宅街といっても「ならまち」と称する古い町並みが残る街ですが、建物はどんどん現代ふうになっています。
そんな街角でふいに鹿に出会うと、けっこう驚きます。
「ならまち」では鹿はとても大切にされており、一方で、飼犬を見ない街でもあります。
街の人に「この街に住んで犬を飼いたくなったら、どうするんですか?」と尋ねてみると、「犬を飼いたい人は、この街には住めません」という答えでした。
戻ってきた神奈川県横浜市の、自宅近くで。
排気音をもっと重低音にしたくて、消音器を米国製スーパートラップに換装したときの画像です。
残念ながら叩くような音色に変わってしまい、これは失敗。
ヘルメットの中の表情は、落胆しているはずです。
このあとのBuell・XB9のほうが、ドロドロ‥と低く唸って、よっぽどいい排気音でした。
エンジンの側面にある丸いのは、Vツインのシンボルたるエアクリーナーボックス‥
と、思いきや、Desperadoのエアクリーナーユニットは燃料タンクの奥にあって、これは飾りなのです。
でもSuzukiはただの飾りにしておくのは許せなかったのか、隠し小物入れになっていました。
ピーターフォンダが映画「イージーライダー」の冒頭で、愛機キャプテンアメリカの燃料タンクの下に旅費を隠すシーンがあります。
僕も話のネタに、軍資金でも隠してみれば良かった。
さてその後のDesperadoですが、神奈川県ではその敏捷性のなさが露見しました。
特に四つ角の曲がりが、大の苦手。
奈良では感じたことはなかったのですが、ここ神奈川の街では苦痛でした。
流れの速い幹線から路地に左折するときに、こちらの減速する間が長いせいか、追尾していたタクシーが堪りきれずにホーンを鳴らしてきたこともありました。
またこのころに参加したライディングスクールが楽しくて、スクールに合うスポーツバイクに替えるのも面白いかもしれないと、浮気心が芽生えて。
そしてどうせスポーツバイクに買い替えるなら、いっそこのDesperadoで教習所に通って、大型自二免許(排気量は無制限)を取得したほうがいいかもしれないと、ひらめきました。
かくしてこの3台めの愛機も、都内コヤマドライビングスクールの通いに使ったのちに、下取り車として引き取られていきます。
人気車ではなかったので、下取り価格が安かったことを記憶しています。