これがNPO名栗カヌー工房。
湖を周回する道路の崖に、へばりつくように建っています。
係の方からお話を伺いました。
資料によると、ここで扱うカヌーは、全て西川材を使う木造カヌー。
カヌーのキットは、1艇あたり本体のみで、
¥100,000-〜¥180,000-
完成品の価格を見るとその3倍の値が付いていますので、単純に比較すると、自作するほうがお得です。
ただし、この工房に通って製作することを勘定に入れておかねばなりません。
この日も何人かの方が自分のカヌーを製作していました。
楽しそうです。
緑に囲まれた屋外でMy・カヌーを製作するのは、たぶん至福のひとときでしょうね。
なおカヌーの保管料は、製作開始より30日を経過したのち、1日あたり¥100-がかかるようです。
工房内部も見学させていただきました。
工房も西川材をふんだんに使っています。
天窓からの陽射しが木の色で和らげられて、木の香りと相まって、なんともリッチな空間です。
中央では、老夫婦が自分の艇に最後の仕上げをおこなっていました。
カヌーにもいろんなタイプがありますが、名栗湖のカヌーはカナディアン型が主流です。
パドルは片方でこぎ、キャンプ道具からラブラドール・レトリバー(犬)まで積載できます。
いっぽう下は僕がカヌー遊びをしたときの画像。
僕の愛するカヤック型のカヌーで、パドルは両端に付く両方こぎ。船体は樹脂製が主流です。
甲板の穴に腰まで入れると下半身は動かせなくなり、荷物もたいして積めません。
またカナディアンと違って、クルリと反転して身体が水没するリスクも高いです。
ただし安定性のなさと引きかえに、水上での運動性能は抜群です。
カヤックには、単車と似通ったものを感じます。
この工房にも木造のカヤックがありましたが(画像左上に架かっている細い艇)工芸品のように繊細な艇でした。
カヌーには、自分はずぶ濡れになってもいいから、船体をガシガシと乱暴に扱えて、使い倒せるような頑丈さが欲しいですね。
残念ながら名栗湖の木造カヌーたちは、アウトドアのホビーとしては、箱庭的できゃしゃな感じを受けました。