時刻は9:30、この山道の上日川峠(1,570m)を通過します。
 道路わきには「ロッジ長兵衛」があります。(→)
 大菩薩峠は、このロッジの裏手から、徒歩で30分ほど登ったところのようです。
 ここには、次々とハイカーを乗せたタクシーが到着します。
 ハイカーの皆さんは、塩山からタクシーをとばして来るのかな?
 賑やかな峠でした。

 さて上日川峠からの下りは、登りとはうって変わって、難所になりました。
 斜度がきついというか、とにかく急角度のヘアピンカーヴ。
 身体が前のめりになります。
 路面も荒れていて、加えて小石も散乱しています。
 おまけに出会いがしらにタクシーが現れて、びっくりすることも、たびたび。
 周囲の木々もうっそうと茂っていて、眺望は開けません。 
‥と、一箇所だけ、崖側の林が切り開かれて?います。
 愛機を近づけて、おそるおそる覗きこんでみると‥
←絶景です。
 目もくらむほど、とは、まさにこういう景色。
 転落したら、小説(全41巻)と違って、僕は一巻の終わりですな。
 空中に張ってあるワイアは、ロッジの荷上げに使うロープウェイの架線です。
 どうりで林が切り開かれているわけです。
 荷上げの妨げにならないように、ここだけ木を伐採してあるんですね。
 谷を見下ろす“窓”、ですか。
 ガードレールも申し訳程度だったので、スリル満点でした。

 このあと生い茂る森のなかを下ってゆくと、突然に国道411号線・大菩薩ラインに接続します。
 ほっとしたと同時に、暑いところに戻ってきたことを実感します。
 さぁて、昼ごはんの前だけど、汗を流してさっぱりしよう‥
 塩山フルーツラインを経て、目的の立ち寄り温泉に向かいました。
 
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