こうしてついに伊豆の七不思議の一つ、「石廊崎権現の帆柱」に到着します。
 ここで簡単におさらいすると、江戸時代の千石船が石廊崎沖で嵐に遭った際、折れた帆柱だけが泳ぐように港まで先導してくれたとか。
 この不思議な伝説の帆柱が、断崖絶壁の上に建つ石室神社の社殿の基礎として、いまも残っているというものです。

 石廊崎の観光波止場に駐車(有料¥100-)して岬の先端までは徒歩で行きます。
僕「どのくらい歩きます?」
駐車場のおじさん「15分かな。革ジャンは預かっておいてやるよ」
 革ジャンは重たいので、お言葉に甘えました。

 急坂を、汗を拭き拭き登ります。
 頂上にある石廊崎の灯台を過ぎると、遊歩道も「石室神社参道」と名前を変えて‥
 そして海を見下ろす断崖絶壁に出ます。
 突端に建つ祠が、熊野神社。(右上)
 その手前の絶壁に張り付いている建物が、石室神社になります。(下)

 神社は、こんな絶壁に、よく張り付いているものです。
 また床の一部はガラス張りになっていて、その伝説の帆柱も見えるようになっています。(右下)
 石室神社の社殿の基礎というよりも、床下に吊ってある感じでした。
 ともあれ、こうして現物が祭ってあるわけです。
 石室神社の土木技術ともども、これは見ごたえがありました。  
崖の突端にあるのが熊野神社
こちらが石廊崎権現
これが伝説の帆柱。伝説を知らない観光客が「丸太がじゃまで下が見えない。ガラス張りにした意味がないじゃん」と不満そうでした。
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