登ってゆくにつれて、茶畑と杉林が交互に現れます。
←杉林が途切れると、茶畑また茶畑。
大気をかき混ぜる送風機が、音もなく、くるくると回っています。
そしてヘルメットのなかにも緑茶の香りが届きます。
ときには、むせるようなほど。
はじめのうちは「あっ!お茶の香りだ!」と驚いたのですが、あまりに香るので次第に感動しなくなります。
しかし壮観な眺めです。
新幹線の車窓から見ると、小高い丘に茶畑が広がっていて‥ と、これが静岡県の茶畑のイメージだったんですが‥
ここ心臓部(?)では、山も谷も、上から下まで、崖のような急斜面にいたるまで、ただただ茶畑で埋め尽くされています。
おおげさに言えば、「僕たち日本人って、こんなに緑茶を飲んでいたっけ?」とそんな印象を持つほどでした。
やがて道は、渓流沿いの気持ちのいい山道に変わって、眺望がない笠張峠(1,057m)を通過。
そして時刻は12:40。
富士見峠(1,184m)に到着しました。(↓)
タワーには「秘境・南アルプス表玄関口」の表示。
たまたま挨拶をしたサイクリスト(ヘルメットを被りレーサー型自転車を駆る人)に、撮影をお願いしました。
名前のとおり、ここは富士山も臨む展望スポットのようでしたが、案内板を読むと、富士山展望台までは徒歩で30分ほどかかるらしい。
富士山はあきらめて、すぐそばにあるアルプス展望台のほうに行ってみました。
はるか彼方に見える白い連峰が、南アルプスの聖岳
(3,013m)(↓)