富士見峠を発ってトンネルを抜けると、井川ダム(→)に出ました。
井川ダムは、大井川の中間あたり。
大井川鉄道の井川線(「南アルプスあぷとライン」)の終点でもあります。
ここからは下流へと向かいます。
なおこの井川ダムの奥にゆくと南アルプスの登山口である畑薙ダムがあって、そこで自動車道は終わり。
畑薙ダムまでゆくとそこは静岡県の北限であり、アルプスを越えた向こうは山梨県の本栖湖という位置関係です。
ダムでは、大型スクーターに乗る初老の男性と雑談。
静岡に住む方で、ダムカード(注)を収集しているのだそうです。
横浜から来たことをお話ししたら、「神奈川県では宮ヶ瀬ダムに行きました」と、宮ヶ瀬ダムのカードを見せていただきました。
こんな奥地で自宅の近所と出合って、なんとなく懐かしい気分になりました。(笑)
(注)ダムカードは、国土交通省、(独)水資源機構、北海道開発局、沖縄総合事務局、および一部の府県所轄のダムなどで無料配布している、トレーディングカード。
カードは、ダムカード一覧のページに表示しているダム管理所や、資料館・展示館などに行けばもらう事ができます。
ただし、ダムによっては何かしらの条件をクリアしないともらえない場合や、土日曜日はもらえない場合もあります。
←井川ダム(井川湖)を背景に、写真を撮ってもらいました。
彼から「貴方もダムカード収集を始めませんか?楽しいですよ〜」と薦められましたが、野山を走り回る趣味をこれ以上増やすことには躊躇もありまして‥
さて、彼の話によると、ここまで登ってくるあいだに崩落しているところもあったということです。
気にはなりましたが、予定どおり大井川沿いに下ってゆくことにしました。
地図で確認すると、「南アルプスあぷとライン」、別名「接阻峡(せっそきょう)ミニ列車」 が大井川に沿って走っていて、その線路沿いに下るようです。
終着駅の「井川」駅を通りがかると、その車両が‥(→)
確かにミニ列車。
この画像では分かりづらいですが、車両の高さは頭がつかえるほどです。
こんな山岳列車じゃあ、線路沿いも険しくて大変かもしれない。
なお帰宅して調べてみると、この鉄道は日本で最後のアプト式鉄道で、駅の大半は秘境駅。
途中の「関の沢鉄橋」は、日本の私鉄では橋の高さがもっとも高い(川底から100m!)そうです。
考えてみれば、アプト式鉄道って、歯形のレールに歯車を噛み合わせて、急勾配を登り降りするんですものね。