瀬戸合峡を下りて、往路と同じルートを戻る道すがら、温泉にも立ち寄りました。
栗山村にある黒部温泉、「四季の湯」です。
ご覧のとおり、黒部ダム(富山県の本家と違って、かわいいダムでした)の発電施設の隣り。
山を背にした高台にあって、とても趣があります。
もちろんその山も、紅葉の錦がきれいです。
黒部温泉・四季の湯
栃木県塩谷郡栗山村黒部21
0288-97-1500
入浴料¥500-
「四季の湯」の、大きい露天風呂。(↑)
設備は、大きい露天風呂(2つ)と、簡単な休憩室だけ。
温泉(アルカリ性単純温泉)で勝負、という潔さを感じます。
お湯は透明で、うっすらと甘い硫黄の匂いがして、これが実に素晴らしい。
もちろん源泉かけ流しで、湯量も豊富。
またお湯自体が、とても新鮮な感じ。
浴感はフィトンチッド効果というか、ひじょうにリラックス効果が高いお湯です。
いつしか入浴客は僕ひとりになって、時間は15:40。
何の騒音もしない、静かな山のなか。
その日に宿泊するひと、だけの、至福のひとときですね。
この黒部温泉、文句なくお奨めします。
帰り道には、栗山村の
「竹の上橋」に、もう一度停車しました。
夕暮れ時で、誰もいなくて。
紅葉だけが、息をこらして僕を見送ってくれました。
鬼怒川から宿泊する那須塩原の「ルートイン西那須野」までは、小雨混じりの夜間走行でした。
黒部温泉のおじさんが言っていた「明日は晴れるよ。でもどこも観光客で混むよ」というコメントが耳に残ります。
総走行329km。
しっとりと紅葉を愉しむ、大人の旅になりました。