毛無峠に向けてR112に分け入ってゆくと、しばらくは見通しの悪いワインディングロードです。
 崩落しそうな路肩もあり、ここだけは集中力が要る区間でした。

 ←と、突然に視界が開けます。
 ここから先はガードレールもところどころにしかない、自然のままの山岳道路になります。

 走り慣れたふうの、地元の車とすれ違います。
 この先の毛無峠は行き止まりの峠なので、皆さん景色を眺めにあがってきたのでしょう。
 そしてガードレールもないカーヴをひとつ。(→)
 またひとつと越えて‥(↓)

 路肩には、申しわけ程度にポールが差してあるだけになります。

 素晴らしい眺望。
 天上へと吸い込まれてゆきそうな爽快感。
 見るものすべてがシャープというか、鮮明に見えます。
 「凄いぞ、これは‥」
 ヘルメットの中で、思わずつぶやいている自分の声が聞こえます。
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