食後は、のんびりペースで立ち寄り温泉に向かいました。
草津白根山に向かって左に折れて、国道403号線で木島平に向かいます。
木島平はこのあたりの地名ですが、「北志賀竜王」とゲレンデの名前を言ったほうが分かりやすいかもしれません。
はじめは斜面を伸びやかに登るストレート。(→)
以前に自家用車で、この道を登ったことがあります。
そのときは、家族でスキー旅行でした。
雪道と夏とでは、ずいぶん印象も違います。
←温泉に近づくと、小さい集落をつないでゆくようになります。
ひなたと木陰を繰り返すなかを、道はくねってゆきます。
周囲の緑はうっそうと茂って、山深くなります。
飛んでいるアゲハ蝶が、何度となく顔に当たります。
この経験って‥思い出しました。
以前に蝶に難儀したのも、ここ木島平の近くの、奥志賀林道を縦走したときでした。
志賀高原のあたりは、蝶の楽園です。
やがてヘピンカーヴが続いたのち、馬曲(まぐせ)温泉に到着します。
温泉は山あいの中腹、迫り来る山々を見下ろす南向きの高台。
ここは露天風呂からの眺めが素晴らしいと、TVのバラエティ番組でも紹介されたことのある立ち寄り温泉です。
高台は三段になっていて、一番上が受付とお休み処、真ん中が露天風呂、一番下が駐車場になっているようです。
単車の駐車場は、受付の裏手にありました。
係のおじいさんが、笑顔で受付をしてくれます。
おじいさん「内風呂はこの建物。露天風呂は外に出て、下の段です。内風呂にはシャンプーや石けんの備えがありますが、露天風呂にはありません。ただしご持参ならば、露天風呂でも身体を洗っていただいてけっこうです」
応対が都会的というか、洗練されていたのが可笑しかった。
さっそく評判の露天風呂に向かいます。
脱衣所で革ジャン革パンを脱ぐと、露天風呂に‥
おーっ!
思わず感嘆の声を上げてしまいます。
確かに素晴らしい眺めで、例えれば「天空の湯」といったところでしょうか。
幸い入浴客もいなくて、撮影禁止ではなかったので、写真を撮らせていただきました。
身体を清めると、石貼りの浴槽に浸かります。
泉質は弱アルカリ性低張性温泉と、ごく普通の単純泉。
お湯は無色透明で、熱めに加温。
肌あたりはさらっとしています。
匂いはわずかに鉄分の含有を感じて、浴槽も赤茶色に染まっているのですが、壁の成分表を見ると、鉄分は無視できるほどの値しかありませんでした。
馬曲温泉「望郷の湯」 入浴料¥510-
長野県下高井郡木島平村大字往郷5567-1
0269-82-4028