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 温泉を発つと、三国街道で県境へと向かいます。
 「この先の三国峠は、連続雨量…」という案内標識が次々と現れます。
 やがて、はるか彼方に三国山(1,636m)が見えてきます。(→)
 いよいよ国越えです。 

 三国街道は、とても歴史のある街道で、昔から上州と越後のあいだをつないできた物流の大動脈です。
 強固なガードレールに守られた山道が続きます。
 スノーシェッドやスノー・ステーション(チェーンを巻く待避所)が、交互に現れる一方で、ドライブインの類はほとんど出てきません。
 こうして三国峠(1,100m)を貫通する三国トンネルに到着しました。(↓)
 空には雲が出てきて、少し薄暗い。
 そして長いトンネルを抜けると、そこは新潟県。
 1年ぶりの新潟県に嬉しくなって、三脚を設置してセルフタイマー撮影。(↓)
 背後にあるのは、スノーシェッドの入り口。
 さすがに降雪量の多いところ。
 トンネルを出ても再びスノーシェッドが始まるわけだ。
 
 空はこちら側のほうが雲が少ない。
 気温も22度と、こちらのほうが高かった。 
 帰宅した後のことですが、新潟県出身の知己に、三国峠のことを聞いてみました。
 知己「三国峠ねぇ。昔は関越自動車道も開通していなかったから、東京に出るっていうと、あの険しい三国峠を越えるしかなかったんだよね。独特の雰囲気だったでしょ?」
 確かに、のどかさとは無縁な、凄みさえ漂う山道でした。
 この日は日曜日でしたが、平日だったら、物流トラックも多くて、なおさらそう感じたことでしょう。
 
 さて、次はお昼ごはんだな。
 ここを降りれば越後湯沢です。
 新潟県名物の「へぎそば(つなぎに海藻の布海苔を使った蕎麦)」をいただくことにしました。