安房峠からもとの平湯に戻ると、飛騨街道をひた走り、夕方には飛騨高山に入りました。
しかしきょう一番の難所は、ここ高山だったのです。(→)
市内観光をしようと思ったのですが、単車を停められる駐車場が見つかりません。
こうした観光地の駐車場は、違法駐車の排除の面から、自動車振興団体から助成金等を得ているために、逆に自動車以外は停めてはいけない決まりになっていることが多いんですね。
数か所を巡った末に、やっと「空町駐車場」というところが受け入れてくれました。(タダで停めさせてくれたので、それまでの苦労が報われました)
あと高山が難所だった理由が、もう一つあります。
高山は暑い!
気温は34度でしたが、湿度も高くて、数値以上に暑い!
“クソ暑い”というのはこのことだなぁと実感します。
京都や川越もそうですが、古都はどうして酷暑なんでしょうね?
そんなわけで散策もいいかげんに済ませました。
今晩宿泊する「ホテル・グランディア飛騨高山」は、いつも利用しているルートインホテルズ系のビジネスホテル。
大浴場があり、ネット予約客は朝食バイキングが無料と、単騎には有難いのですが、なぜかこの「グランディア飛騨高山」だけは予約が取り辛い。
このホテル、地図を見ると山の中だし、家族連れに混じって夕食バイキングを食べるのも落ち着かないだろうと判断して、夕食は部屋に持ち込むことにしました。
せっかくだから高山らしい食べ物をと探した末に、「喜八郎」の飛騨牛まんと黒ごまあんまんを購入。
お饅頭といっても中華まんのように蒸かしているわけではなく、下から電熱プレートで熱しています。
街のあちらこちらで売っています。
夕陽に映える「グランディア飛騨高山」(↓)
街はずれの山の高台で、静かな環境です。
チェックインしてみると、驚きが待っていました。
ロビーは中国から来たツアー客で大混雑。
なるほど。
予約が取り辛かった理由が、これで分かりました。
エアコンの効いた部屋では、明日の天気予報をチェックしながら、缶ビールでひとり宴会。
この気ままさがたまらない。
さて、さっそく飛騨牛まんから、いただきましょう。
飛騨牛まんは特徴があって、かつ美味しい。
まず周りの皮が柔らかくなく、かといって硬いわけでもない。
何というかお餅を思わせる密度。
そして中には味噌で味付けした牛の刻み肉が詰まっていますが、これが変にしょっぱくなく、たいへん美味しい。
コンビニエンスストアにある“変わり種肉まん”とは、全然違う味です。
食べ応えもあって、お薦めします。
黒ごまあんまんのほうは、トーストに塗る黒ゴマペーストが詰まったもの、という感じでしょうか。
あまり甘くなくて、中華あんまんの胡麻餡が好きな僕には物足りなかった。
とはいえ男のひとり旅は、それ自体が甘美なもの。
アルコールも効いて、身体が弛緩してゆきます。
この日の総走行は363km。
明日の白川郷も、晴れてくれそうです。
市内の古い町並み。
画像は観光スポットになっている上三之町。
もともとは宮川沿いに発展した商家だという。
外国人観光客の姿も多く、たいへんにぎやかでした。