温泉は漁港から少し山に走って、小学校の前の路地を入ったところ。
小川の土手のわきと言ったらいいでしょうか。
駐車場には温泉スタンドがずらりと並んでいて、湧出量が豊富なことが伺えます。
男性では、この日の一番乗りでした。
水色のタイル張りの浴室に、透明なお湯が溢れています。
泉質はナトリウムカルシウム硫酸塩泉と、ごく一般的な塩泉。
温度は加水してあるものの、やや熱め。
肌あたりは柔らかいものの、これといった特徴はありません。
源泉の温度は51℃もあるので、加水しないほうが温泉らしい効能を味わえるような気がしますが、なにしろこの安さですから贅沢は言えません。
なお石鹸類の備えはなくて “マイ入浴セット”を使いました。
「戸田・壱の湯温泉」 入浴料¥300-
静岡県沼津市戸田1007番地 0558-94-4149
風呂あがりに、受付のお母さんとしばし歓談。
お母さん「今日も暑いけど、また降るかしらね。きのう?にわか雨が降りましたよ。そうねぇ何時頃だったかしら。確か午後3時くらいだったかしら」
午後3時には帰宅しよう…
戸田からは県道17号線を沼津に向かいます。
この区間は、海岸線の断崖の上をアップダウンを繰り返しながら進む。
崖を巡ってゆく快走路。
草木が生い茂り、こちらに迫ってくるようです。
乾いた舗装の匂い。
そして草いきれの匂いもします。
ヘルメットのなかに届く音は、愛機のたてる不規則な排気音。
眼下に白いものが見えたので、停止。
見下ろすと、木々のあいだから見えたのは、美しい入り江と前人未踏の砂浜。
視野に入った白いのは、あの砂浜なんですね。
しかし広がる原生林は、まるで熱帯のジャングル。
海上は霧がかかっていましたが、それと相まって、まるで南米の奥地のような景観でした。