次に訪れたのは、同じ野沢温泉の「熊の手洗湯」
 ここは駐車場のお母さんお薦めの外湯で、温泉街の一番下にあります。
 向かいの旅館にあった熊の石像が、妙にかわいい。
 ご覧のとおり、建物の造りは野沢温泉の中では一番簡素。
 賽銭箱にお賽銭を入れてなかに入ると、脱衣所は独立しておらず、浴室の前の通路が脱衣スペース。
 浴室は、松葉の湯よりわずかに大きい。
 床も浴槽も、昭和を思わせるタイル張り。
 浴槽は熱め(43度)とぬるめ(41度)に仕切られて、そこに源泉がかけ流しされています。
 偶然にも誰も入浴していませんでした。
 タイルの床にあぐらをかいて、持参した自分の石鹸で身体を清めると、まずぬるめのほうに… 
 適温で、浴槽は深く背筋を伸ばしても首まで浸かります。
 ここも泉質は含硫黄・ナトリウム・カルシウム硫酸塩泉。
 お湯は透明で、ちょっとこげたような匂いと、甘い硫黄の匂いをミックスしたような香り。
 次は熱めのほうに…
 こちらの熱さのほうが、僕にはちょうどいい。
 快感に思わずため息が出ます。
 とにかくお湯が素晴らしい。
 浸かっていると、新鮮なお湯の効能がじんじんと身体の疲れを溶かしてくれる感じがたまらない。
 風呂あがりの爽快感もひときわで、身体が軽い軽い。
 いままでの野沢温泉(大湯、中尾の湯、上寺湯、松葉の湯、熊の手湯)の中では、一番気に入りました。
 文句なくお薦めします。
 さて野沢温泉を発つと、国道117号線を経て、国道292号線(飯山街道)でふたたび山へ。
 このあたりが富倉地区と言って、幻の富倉そばの由来の地。
 そう、お昼ごはんは富倉そばをいただく魂胆です。
 簡単におさらいをすると‥ 富倉の集落で作る蕎麦はヤマゴボウ(山牛蒡)の繊維をつなぎに使った蕎麦で、このつなぎを使うことでそば粉の味が変わらないため十割そばのような香りと、つなぎ入りそばの喉ごしの良さとを同時に味わえ、シコシコとした独特の歯触りが楽しめます。
 ヤマゴボウの繊維は取り出すのに大変に手間のかかるものです。
 また交通の不便な富倉の、しかも農家でしか口にすることができなかったことから、幻と称されたようです。(以上、インターネットの「信州そば処」から引用させていただきました)
 僕はこの富倉そばが大好きで、今までに二店舗でいただいています。
 「かじか亭」は、トンネルの側道を入ってすぐ。
 廃校になった小学校の校庭に建つという、変わり種です。
 ご夫婦連れが次々と訪れる人気店。
 広い店内もほぼ満席です。
 幸いすぐにテーブル席に陣取ることができました。
⇒野沢温泉「そばしげ」はコチラ
⇒信州中野「郷土食堂」はコチラ
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「野沢温泉・熊の手洗湯」 入浴料;お賽銭
長野県下高井郡野沢温泉村
Tel 0269-85-3155
(野沢温泉観光協会)
「かじか亭」 Tel 0269-67-2500
長野県飯山市富倉1769