お昼ごはんは温泉のお食事処にお世話になりました。(周囲に飲食店が一軒もないので、必然的にここで食べることになるんですが)
 お食事処は、温泉とは別棟の大きな茶屋。
 ノレンをくぐるとすぐおでん鍋が置いてあって、20代のお姐さんが微笑んでいます。
 おおっ! 静岡おでんが食べられる!
 座敷には、露天風呂ではしゃいでいた6人組の姿がありました。
 僕は彼らと離れた座卓に陣取ると、さっそくおでん鍋に。
お姐さん「どうぞお好きなものを取ってくださいね」
僕「静岡おでんをいただけるとは幸運だねぇ」
お姐さん「暑くなってきたから、今日で下げてしまいます。今年さいごのおでんですから楽しんでください」
 6種類ある種のなかで、がつ(¥90-)を二本いただきます。
 魚粉と青海苔をたっぷりとふって…
 美味い。
 柔らかく、そして静岡おでんのあの味が浸みています。
 窓からは網戸ごしにそよ風が入り、風呂あがりの身体に涼を届けてくれます。
 至福のひととき。
 やがて注文した「黄金そば御膳(¥1,000-)」がやってきます。
 蕎麦は温かいのとぶっかけが選べて、ぶっかけを選んでいます。
 さっそくその蕎麦をひとくち… コシがあってこれも美味い。
 失礼ながら「どうせ立ち寄り温泉の食事処だから…」という先入観を裏切る味で、こうなったら箸は止まりません。
 小鉢をおかずに食べるキビめし(キビの入った雑穀ご飯)も優しい味で、かつ、どのお惣菜も美味しい。
 満足しました。
 梅ケ島温泉は、素朴で飾らない雰囲気と、のびのびとした広い施設とで、とてもくつろくことができました。
 お湯も良いし、食事も美味いし。
 気のおけないグループで半日楽しんだら、思い出になるでしょう。
温泉から県道に戻ると、その先も行ってみることにしました。
本来この県道は安倍峠という峠を越えて山梨の身延まで通じているのですが、近年この峠は通行止めのことが多い。
この日も土砂崩れで通行止めは分かっていましたが、行けるところまでは行ってみましょう。
周囲は山が迫ってくるようになります(下)
⇒湯ヶ島温泉・黄金の湯はコチラ
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