「思いもみじ」と1枚。
色気のない男のひとり旅。
撮影して気づいたのですが、葉の一部が淡く色づいています。
近づいてみると、プロペラのような種子が。
正式には翼果といって、脱落するときに空気の抵抗を受けて、風に運ばれやすいようになっています。
その色合いに、ロマンチックな気持ちに。
さて日塩もみじラインを走り終え料金所を出ると、奥塩原温泉の新湯(あらゆ)に着きます。
今回のハイライトとして、新湯のシンボルである名湯「むじなの湯」にどうしても入りたいのです。
ただあいにく月・木曜日は「むじなの湯」が清掃定休日に当たるため、わざわざ一泊して「むじなの湯」は明日にまわして、今日は違う温泉を楽しむつもりです。
ここ新湯は源泉地を中心に、「むじなの湯」「寺の湯」「中の湯」と三つの共同湯が密集しています。
停まっていたHONDAシャドウ・ファントムのオーナーが、車両に戻ってきました。
ファントム氏は僕よりひとまわり若いくらいで、大宮から何度か通っているという温泉愛好家。
風呂あがりの彼に、情報を訊くことができました。
ファントム氏「むじなの湯ですか? あそこは熱くてダメですね。中の湯はいいですよ、浴槽が比較的大きいから。私は今日は寺の湯だったんですがあそこは浴槽が小さくてね。寺の湯は一度に2人が限界です」
僕「あしたにむじなの湯、と思っているんです。で、今日はどこにしようか迷っていまして。湯荘白樺ってどうですか?」
ファントム氏「あぁ白樺も良いですよ。浴槽が独特の雰囲気でね」
よし、今日は湯荘白樺にしよう。
ファントム氏とお別れして、湯荘白樺に歩いてゆきます。
源泉地のひとつ
寺の湯
湯荘白樺
中の湯