折草峠の下りは、素晴らしい快走路。
 四徳川に沿ってゆきます。
 傾斜はあいかわらずきついものの、カーヴは緩く道巾も広め。
 なにより周囲の森が美しい。
 深緑色の杉の足もとにライムグリーンの下生えが広がって、木漏れ陽のなか、そのコントラストが眩しい。
 まるでアクアリウム(水槽)か植物園の中を走るようです。
 停車して撮影できないことが悔やまれました(単車は下り斜面では停められません)
 橋の上だけは傾斜が緩やかで、やっと停車できる。
 エンジンを切ると、セミの声がにぎやか。
 橋から清流を見下ろすと、水がほんとうに綺麗。
 白っぽい砂の上を、透明な水がさらさらと流れていました。
 さてR210は、小渋ダムで終わり。
 ここからは県道22号線で大鹿村に向かいます。
 ダムを巡る県道(下)は快走路で、久しぶりにアクセルを多めに開けてダッシュします。
 でも標高600m程度のところなので、暑さは変わらず。
 ここで話は横道にそれて、今回の旅のルートをご紹介します。
 “国道152号線を走破する” という目的は二日めにチャレンジするとして、一日めは大鹿村の奥にある小渋温泉を訪れます。
 ここの赤石荘という旅館にある絶景風呂がお目当てです。
 迷いました。
 このあたりの山は、かなり入り組んでいます。
 迷い込むとまるで秘境・遠山郷のような急斜面の集落に入ってしまい、「南信は、どこもこうだよなぁ」と妙に感心してしまいました。
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