やっと案内看板を見つけて安堵。
あのカーヴを越えれば赤石荘(右)
周囲は都会から移住したとおぼしき住民の和風カフェとかが多く、ちょっとリゾートっぽい雰囲気の山里。
そして赤石荘に到着します(下)
旅館は崖の上。
20代とおぼしき元気いっぱいの若女将が出迎えてくれる。
若女将「あー(笑)鳥峠で迷われたんですね。でもある意味ラッキーだったかも。あそこの集落からの景色は素晴らしかったでしょ?」
鳥峠… 名前に恥じない急斜面の集落だったわけだ。
さて入館すると、さっそく離れの露天風呂に進む。
幸い先客は一人もいなくて、貸切り状態。
そして脱衣所から向こう側に出ると、絶景が出迎えてくれた。
ご覧のとおり、素晴らしい見晴らしです。
浴槽は淡灰色のタイル張りで、10人くらいでいっぱいの大きさ。
上屋もかまちも白木で、こんな山奥に不釣り合いなほどおしゃれな意匠。
透明なお湯が、直射日光のなかでキラキラと輝いています。
さっそく軽く身体を清めると、お湯に浸かって見晴らしを愉しむ。
南信らしい深いV字谷の、向かいの山が迫ってきます。
お湯は熱め。
ただしここは冷泉(14度)を41度に加温してあるので、いつもなら適温のはず。
直射日光で、熱め(体感的には43度くらい)になっていたようです。
泉質はナトリウム・カルシウム・炭酸水素泉で、肌あたりはわずかにキシキシ感がある。
じんわりとした効能も感じることができます。
ワラを思わせる柔らかい匂いもまた素晴らしい。
風呂あがりも何というか、心地よいぐったり感がありました。
温泉は加温で循環式ですが、そんな事実を笑い飛ばすほどこのお湯は素晴らしい。
加えてあの絶景。
旅の目的となり得る温泉です。
15:30、温泉を発つと、逗留する飯田に向かいます。
小渋ダムまで戻って県道59号線で山を下りましたが、この県道59号線がめちゃくちゃ下り勾配がきつかった。
おまけに路面は砂が多い。
あしたまたこの小渋ダムまで登って来なきゃならないと思うと、少し気が重い。
南信・松川に出ると、勝手知ったる県道18号線で飯田まで突っ走る。
この県道18号線は天竜川の集落を繋いでゆく快走路で、信号がほとんどありません。
通勤渋滞する国道を後目にハイペースで走れるので、山道で疲れた身体にはありがたい。
17:30に、ルートイン飯田に到着。
ホテル近くの巨大な西友飯田店(24時間営業)で夕食の買い出しをしたら、あまりに安くて
一晩では食べきれない&飲みきれない量を買ってしまったのはナイショだ。
この日の走行は367km。
さぁて、あすはいよいよ大国道152号線の、未踏の部分を攻略です。
「小渋温泉・赤石荘」
0265-39-2528 入浴料¥500-
長野県下伊那郡大鹿村大河原1972