はじめは牧歌的な国道152号線。
 緩やかに起伏するリバーサイド・ロードです。
 ふつうの国道と違うのは、物販店やコンビニエンス・ストアがまったく現れないことでしょうか。
 やがてこの先に分杭峠があることを知らせる看板が出てきます。
 皆さんは「日本三大パワースポット」というのをご存じでしょうか?
 ひとつは、静岡県の富士山(活火山・断層地帯)
 ふたつめは、石川県の珠洲岬(気流融合地帯)
 そして三つめが、長野県の分杭峠(ゼロ地場地帯)です。
 分杭峠は中央構造線の真上にあって、2つの地層がぶつかり合っている、ということで「エネルギーが凝縮しているゼロ磁場であり、世界でも有数のパワースポットである」とされているらしい。
 健康に良い「気」を発生させるゼロ磁場地域として、訪れる人もいると聞いています。
 通過するだけでも効能があるといいなぁ。
 お知らせ看板は次々に現れます。
 「この先 分杭峠は駐車場がありません」
 「分杭峠へ行かれる方は、駐車場でシャトルバスにお乗換えください」
 「分杭峠はホイールベース
7m以上の車両は通過できません」

 でも道路は驚くほど立派です(右)
 ホイールベース 7m以上の車両だって大丈夫じゃない?
 それはつかの間でした…
(左)あれよあれよという間に、狭い道に。
 魔法が解けてしまったかの如く。
 そう、シンデレラの馬車がカボチャに戻ってしまいました。
 まぁ僕は、この変化を期待していたのだけれど(笑)
 このあと道は勾配がきつくなり、やがて原生林の中をくねってゆきます。
 時おり「R152」という道路標識が出てきますが、もう国道の面影はありません(右)
 一方で、周囲に広がる森は、旧軽井沢の林道を思わせる、神秘的な森。
 草いきれの匂いもむんむんとして、まるで僕を「おかえり」と迎えてくれたような親しみを感じます。
 アクセルを緩めて、ヘルメットの風防を上げて、マイナスイオンを愉しみながら走りました。
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