栃尾温泉に着いたものの、施設らしき姿も駐車場もない。
道路工事のおっちゃんに訊ねてみる。
おっちゃん「荒神の湯? あ、そこそこ。 そう、その公園みたいなところ。入ってゆくと駐車場あるから。くぐって行って」
くぐるって?
河原の公園に入ってゆくと背の高さにワイア(矢印)が張ってあって、確かに「温泉はここをくぐってください」と注意書きが吊ってある。
頭を屈めてワイアをくぐってゆき、砂利敷きの駐車場に駐める。
意味不明で、ちょっと危ない仕掛けだな。
ダンプカーの迷惑駐車を阻む仕掛けなのか、いまひとつ理解できなかった。
仕掛けを撮るつもりは無かったのですが、後ろの山がきれいだったので一枚。
河原に下りてゆくと、荒神の湯が現れます。
この湯小屋が、荒神の湯。
管理人は常駐しておらず、入浴料(志)を入れる箱があるだけ。
どう見てもこの衝立の向こうには、ただの河原が広がっているとしか思えない…
さっそく湯小屋で素っ裸になって、向こう側に出ると、そこに岩風呂があった。
そして先客のおじいちゃん達が、浅いお湯に浸かっている。
おじいちゃん「今日は管理人が清掃が遅れたんだと。まだこの水深じゃ」
確かに岩風呂はぴかぴかだけど、お湯は半分ほどしか入っていない。
苦笑しつつ、その水深の浅い岩風呂にご一緒する。
お湯は透明でやや熱く、肌あたりはさらりとしている。
泉質は、たぶん普通の単純温泉。
でも意外に温まる、というか、夏場に直射日光で熱せられたら、熱くて入っていられないんじゃないか?
「新穂高の湯」でご一緒したおっちゃんが「お湯が熱くて落ち着かなかった」とこぼしていたのが何となく理解できました。
あれは夏でしたから。
しかし呆れたのはこの開放感。
こうして衝立で囲ってなくても、河原を歩けば岩風呂にアクセスできてしまう。
隣に女湯もありますが、衝立を回り込めば男湯からも容易にアクセスできます(笑)
あまりに開放的で可笑しかったので、岩風呂からの景色を一枚(左のいちばん下)
素っ裸で、ふつうの河原に立っている不思議な瞬間。
荒神の湯は、積極的にお薦めはできませんが、話のタネになります。
荒神の湯を発つと、もうひとつ温泉に行ってみます。
いったん平湯に戻り、国道158号線で安房峠に登ると、神社が現れる(下)
この神社に隣接しているのが「平湯民族館」
約250年前の合掌造りの民家を移築した資料館ですが、その資料館の立ち寄り温泉が「平湯の湯」です。
傾斜がきつい駐車場に、愛機を駐める。
複雑に傾斜していて一発で位置が決まらず、何度か押し歩く。
車重が223kgもあると、ひと苦労です。
「荒神の湯」 入浴料¥200-
岐阜県高山市奥飛騨温泉郷栃尾
「平湯の湯」 入浴料¥300-
高山市奥飛騨温泉郷平湯
0578-89-3338(ひらゆの森)
素っ裸で撮ったのがコレ