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 精進湖トンネルで甲府側に抜けると、急坂を駆け下りる。
 右に左にと、車体をバンクさせてゆく。
 身体が操縦感覚を取り戻してゆくことが、素直に嬉しい。
 気温も急に上がって、23度くらいだろうか。
 せっかく富士五湖では「愛機にハンドルカバーを付けてきて正解」と思ったのに、暑くなってやや“お荷物”。
(左)周囲の山々も、新緑真っ盛り。
 やがて国道から県道36号線(矢印)への分岐が現れる。
 きょうの目的地、県道36号線・笛吹市川三郷線だ。
 四尾連湖(富士八湖のひとつ)をかすめて南アルプス市に接続している。
⇒2010年 紅葉の四尾連湖はコチラ
 県道36号線を往く。
 国道を下りた時とは違って、ゆっくりしたペースだ。
 新緑の匂いが、ヘルメットの中に届きます。
 あゝいい匂い。
 こうして生き延びて、また新緑の匂いを嗅ぐことができたわけだ。
 周りの木々には、野生の藤(ヤマフジ)が目につく。
 藤棚の藤とは違って、他の木にからまって自生するつる性植物。
 ちょうど満開の時期を迎えていた。
 僕はこの野生の藤の花が、好きなんです。
 花を見つけては停止し、また発進することを繰り返す。