露天風呂は、いったん建物から出ると吊橋(矢印)を渡る。
今回のタイトルどおり、「橋を渡って秘湯へ」 である。
やがて野趣あふれる湯屋が現れる。
垣根の上から、特徴のある巨石(矢印)が顔を覗かせています。
露天風呂は、滝を見下ろす崖の上。
くり抜いた丸太から源泉が流し込まれています。
ご覧のとおり、お湯は無色透明。
匂いもありません。
お湯の温度は適温。
ここはそもそもは冷泉で加温されているのですが、直射日光でさらに熱せられて適温になっていました。
泉質はカルシウム・ナトリウム・塩化物泉。
肌あたりはさらりとしていて、肌のアブラが抜けてゆくような感触。
それを裏付けするように、次第にきしきし感も感じるようになります。
浴槽のあちこちに移動して、森を見上げる。
風薫る五月。
萌えるような新緑とはまさにこのことです。
せせらぎの音や野鳥のさえずりに包まれます。
これまで訪れた秘湯の中でもトップクラスの景観でしょう。
さて巨石の下は洞窟になっていて、ここにも浴槽があります。
「かじかの大岩風呂(旧名称は、がまの湯)」です。
この浴槽には、加温されない源泉(冷泉)が、そのまま注がれているそうです。
うーっ!確かに冷たい!
歯が鳴るほどではありませんが、水風呂に近い。
効能はより強く感じます。
でもやっぱり温泉は熱くなくっちゃ。
苦行?を終えて、また日なたの露天風呂に戻ります。