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2016年6月3日(金) 快晴  気温23度

 起床してみると、天気予報どおり気温は7度!
 ただ陽射しはたっぷりで、風もなくおだやかな朝です。
 防風インナーとネックウォーマーをつけて、07:10にグランディア飛騨高山を出発しました。
 こうして四日間まずますの旅日和になりましたが、気温だけは予報よりも低温に終始しましたね。
 なにしろ旅立つ前の予報では連日26〜29度でしたから、本来この防風インナーもネックウォーマーも出番はないはずでした。 
 6月の美濃は、ウェアが難しい。
 さて飛騨川に沿って、国道41号線を南下します。
 気温はぐんぐんと上昇して、あっという間に19度に。
 やがて「ようこそ下呂温泉へ」という古い案内板に導かれて、国道を下ります。
 すぐに温泉街に入り、そして温泉街から河原に下りて河原道を走ると、「クアガーデン露天風呂」に到着しました。
 さぁ下呂温泉で朝風呂だ。
 建物は、上の道路と下の河原とを結ぶ三階建て。
 お城の天守閣のようなデザインにナマコ壁を模したペイントで、ネオジャパネスク風とでもいいましょうか。
 ただし建物自体は相応にくたびれていて、見ようによっては怪しげ。
 「快適なのか?」とちょっと心配になりました。
 幸い入館してみると維持管理状態がよく、歴史博物館のような館内は落ち着いた雰囲気。
 お風呂は建物の一階にある半露天スペース。
 このスペースに岩風呂、泡沫風呂、桶風呂、箱蒸し、洞窟風呂が、所狭しと並んでいます。
 泉質はアルカリ性単純温泉。
 お湯は透明で、青みがかっている。
 肌あたりはわずかにつるすべ感があります。
 温度は適温で41度くらい?
 源泉は55度なので加水してぬるめてあるそうですが、加水はわずかのようで、源泉のじんわりとした効能を感じることができます。
 さすがに名湯という、心地よさ。
 いろいろな浴槽を入り比べましたが、洞窟風呂が一番気に入りました(右)
 底が掘り下げられていて、浴槽内の石段を下りると、立って胸の高さくらい。
 お尻をもたせる岩があって、楽な姿勢をとることができます。
 暗がりで身を沈めていると、まるで獲物を待つオオサンショウウオになった気分でした。
 退館するときに、受付をしてくれた女性の方とお話しをします。
 僕と同い年くらいでしょうか、スタイルのいいはつらつとしたご婦人。
僕「洞窟風呂が最高でしたねー。中が深くって落ち着けました」
ご婦人「あれでも浅くなったんですよ」
僕「えっ?」
女性「開業当初はもっと深かったんですよ。開業から30年間、建物が古くなってきて、お湯が下に漏れるようになって。何度か底をセメントで補修したので、そのたびに底は上がってきてるんです(笑)」
 面白いエピソードでした。
 結論です。
 「クアガーデン」という名称からはスーパー銭湯を思わせる安っぽい温泉を連想しますが、ここは落ち着いた庭園風の立ち寄り温泉でした。 
「下呂温泉・クアガーデン露天風呂」 入浴料 ¥700-
岐阜県下呂市湯之島894-2  0576-24-1182