11:50 松之山温泉に到着しました。
山あいにたたずむ素朴な温泉郷ですが、まわりの風景からは場違いなほど立派な看板が出迎えてくれます。
実は松之山温泉は、お湯のホウ酸含有量が日本一。
そのため草津温泉、有馬温泉とともに「日本三大薬湯」と言われる、知る人ぞ知る名湯なのです。
小さい温泉街に入るとすぐに「温泉センター・鷹の湯」はありました。
鷹が同じ場所に舞い降りるのを見た木こりが掘り当てたという伝承が残る温泉。
山を背にした建物は、豪雪地帯らしくがっしりとしたコンクリート造り。
内湯と露天風呂があります。
浴室に入ったとたん、独特の匂いに驚かされます。
油臭というか、煙で燻したような、ショウノウのような、なんとも言えない匂い。
嫌な匂いではありませんが、それでいて馴染みのない、まさに薬湯という匂いです。
身体を清めると、まずは内湯に浸かります。
お湯はやや緑がかっていて、わずかに白濁しています。
そうとう熱い、44度くらいでしょうか。
熱い温泉が好きな僕も、ちょっとがんばって浸かる熱さ。
なお源泉は83度と高温です。
泉質は ナトリウム・カルシウム・塩化物泉ですが、実際の肌あたりはそんな一般的な泉質とは思えないほど重厚で、ひとことで言えば濃い温泉です。
こんどは扉の外に出て、露天風呂に。
露天風呂は山に向かった深い軒の下にあって、緑を楽しむことができます。
内風呂より少しぬるいものの、それでも43度くらい。
浴槽は深く、首までお湯に浸かります。
あゝ極楽極楽。
重厚感のあるお湯は、まさに雪国の温泉です。
スキー帰りにこんな温泉に立ち寄ったら、あまりの快感に帰宅できなくなるだろうなぁ。
風呂あがりの温浴感も強く、肌が浄化されたような心地よさとしっとり感が素晴らしい。
ここは近くに「ナステビュウ湯の山」という大規模温泉ができたおかげで、以前ほど混まなくなったようで、この日も入浴客は僕を含めて4人だけ。
ゆっくりできました。
松之山温泉・鷹の湯、噂どおりの名湯でお薦めします。
ちなみに「ナステビュウ湯の山」の評判も良いようです。
「温泉センター・鷹の湯」 入浴料¥500-
025-596-2221 新潟県十日町市松之山湯本
松之山温泉を発つと、きょうの逗留場所・信州中野までは一本道。
国道117号線で長野県に向かいます。
途中の沿道に「津南ひまわり広場→」の看板を発見。
ロードマップを見ると、10万本のひまわりが見事だそうです。
ちょっと寄り道してゆくか。
ひまわり広場にはすぐ着いたものの、駐車場待ちの10分間が暑かった。
炎天下の農道で、気温は36度!
暑さには強い僕も、さすがにバテ気味。
おまけに畑は地元客でいっぱいで、革ジャン革パン姿は浮いていました。
まぁ汗をかいた甲斐があって、ひまわり畑は見事でした。